腰痛は日本人成人の多くが経験するメジャーな疾患に他なりません。
ただし以前は非特異的腰痛として原因不明とされた腰痛の多くも
その原因は特定できるようになってきましたがまだ十分とは言えない
状態です。骨折、腫瘍、椎間板ヘルニアなどを除外すると比較的多いのは
椎間関節周囲、胸腰筋膜性腰痛などが鑑別に上がります。
超音波上腫脹した椎間関節が見られることもありますが多くは画像で
確信には至りません。
身体所見として超音波プローブを当てながら位置を確認し椎間関節あたりに
圧痛が著明ならば同部位の責任が疑われますね
椎間関節の表層には多裂筋というしっかりした筋肉や外側にはそれらを支配する
脊髄神経後枝内側枝があります。
経験上は関節の腫脹がない場合は多裂筋が発痛原因であることが多いと思います。
しかしハイドロリリースする場合は同時に可能ですのでまるめてハイドロリリースを
行っています。
以下は超音波所見です。
そしてハイドロリリースの動画です。
椎間関節、多裂筋、脊髄神経後枝内側枝の順番でリリースしました。
除痛効果は千差万別ですが一つの有力な手技と思われます。
他にも難治性腰痛に硬膜外ブロックが効いたりすることもあり
今後も精度の高い診断、治療が求められていくものと思われます。
参考になれば幸いです。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。