愛知県岡崎市 整形外科,リウマチ科,エコーガイド下筋膜リリース,筋膜性疼痛症候群(MPS), トリガーポイント

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膝関節ヒアルロン酸注射の有効性 - 未分類

膝関節の痛みは多くの人が悩まされています。多くの病院でお薬、運動療法

体重コントロールなどが標準治療となっていますね。痛みが強い人には装具を

処方する医師もいらっしゃいます。そしてかなり前より膝関節内へのヒアルロン酸

注射も数多く行われています。

1クール5回とする病院が多いようです。

しかし効果のある人もいれば全く無効な人もいますね。

これはどういう理由でしょうか?

いろいろな理由づけもなされています。

1.年々減少するヒアルロン酸を外部から補う。

2.軟骨の滑りをよくして摩耗を防ぐ

3.関節のクッションの役割

しかし5回注射するだけで長らくヒアルロン酸が補充できるのでしょうか?

摩耗の進行を防ぐとすぐに痛みが取れるのでしょうか?

50kg前後の体重を支える膝関節です。ちょっとヒアルロン酸を入れただけで

クッションがよくなるのでしょうか?

個人的な意見としてのお話ですが私はいずれも信じていません。

しかし現実的には改善する方もいらっしゃいます。

どういう方に効果があるのか検討してみました。まず膝痛の方で内側に

圧痛がある方は多いです。それは関節内ではなく半月板近くの靭帯などに発痛源があり

直接この部位に注射するとよくなることもわかっています。ませぎ整形外科ホームページの

トップ画面膝内側の痛みでご紹介しました。

ところが関節内に注射すると注入液が半月板の隙間からしみだして靭帯の中に広範囲に

薬液が広がる方もいらっしゃいます。

実はこのような人は関節内注射が有効であることが多く、中には注射直後より劇的に

改善する方も見えます。逆に半月板の隙間が少なく注入液がしみださない人は効果が

少ないように思います。

膝関節外側から関節内に注射して内側からエコーで観察しました。

有効な方の膝内側靭帯注射前のエコー画像

そして注射後

靭帯周辺に注入液が広がっています。実はここが痛みの発生源のことが多いのです。

ハイドロリリースが上手くいった時もこのようになります。

次に効果のなさそうな方のエコー画像です。

微小な半月板水平断裂はありますが半月板、靭帯、骨の隙間が密で注入液が染み出すことは

あまり期待できません。

個人的見解ではありますがヒアルロン酸をはじめ関節内注射の有効な方は

注射液が半月板外まで広がった方が多い印象です。

当院では細かい圧痛点の検索、そしてエコー所見も加えて関節内注射の有効性を

事前に検討してから関節内注射を行っています。

まだ完全ではありませんが有効性の確率をなるべく上げるように努力しております。

膝痛でお困りの方はお気軽にご相談ください。

ここまで長文に付き合っていただいてありがとうございました。