ありそうでないこと、なさそうでもあることが実際あります。
いわゆる肉離れ。よくあるパターンは突然ダッシュしたりジャンプした
運動選手や、たまたま日曜日に久しぶりにソフトボールをしたお父さん
こんな人たちによく起こります。腓腹筋のテニスレッグやハムストリングが
多いです。しかし夜間こむら返りが起こっただけでも肉離れは起こります。
多くは肉離れが起こっていても軽症のためパッパとエコーでわからないだけかもしれません。
そして見逃されたりもしているのでは? しかしエラストグラフィーを使ってみますと
見えてくることがあります。筋間の筋膜周辺を丁寧に観察すると異常が検出されることもあります。
さて実際の患者さんです。
こむら返りの後半日。痛みが引きません。痛みは通常の肉離れと違って腓腹筋外側頭に
ありました。
エコーで見ますと
エラストにて赤く染まる異常にはヒラメ筋にも腓腹筋側にもあります。
そして出血も明らかでした。
通常腓腹筋/ヒラメ筋筋間の肉離れは一方の筋肉だけが障害されます。
このように両方の筋肉が障害されることは少ないと思います。
幸い広範囲ではないので比較的早く治りそうでした。
世の中色々なことがあります注意深い診察が大事ですね。