愛知県岡崎市 整形外科,リウマチ科,エコーガイド下筋膜リリース,筋膜性疼痛症候群(MPS), トリガーポイント

 愛知県岡崎市 整形外科,リウマチ科,エコーガイド下筋膜リリース ませぎ整形外科

寝違え - 未分類

朝起きた時急に頸部から肩の痛みが出現し時には全く動かせない。

このような状態を一般的に寝違えと言っています。

誰でも経験したことがありますね。

原因は何か? これがなかなか難しいです。

今回も日本整形外科学会のホームページでの記載から。

レントゲンやMRIで異常が無いのが一般的とのことです。

ただ重病が隠れているかもしれませんのでレントゲン検査などは

必要と思われます。

筋肉の阻血、攣縮、椎間関節の炎症などが記載されています。

なるほど。しかし本当に画像で分からないのでしょうか?

実は「時に」エコーでそれらしき所見がわかる時もあります。

一つは椎間関節の腫脹(これは稀です)

もう一つは筋肉内、椎間関節付近のファシアの重責です。

残念ながら今のところ一部の方に限られています。

原因筋としては肩甲挙筋、斜角筋、多裂筋など様々です。

特に多裂筋にて異常を認めることが多いように感じます。

実際の寝違えの方です。

朝から痛くてほとんど首が動きません。

エコーで頸部の筋肉の観察をしてみます。

多裂筋に重積した(白く見える)ファシアがありました。

そしてよく言われる筋肉が硬くなってるのかこれもエラストグラフィー

で調べてみました。

エラストグラフィーでは青は固く緑から赤に移すると柔らかいです。

重積ファシアの部分を右の画面で見てみますと緑からやや赤っぽく見えます

決して固くはないということです。

なおドプラーでも確認しましたが血流シグナルもありませんでした。

最後にとても重要なことはこの部位が圧痛部位に一致することです。

この方は一致しました!

あとはこの部分のリリースです。

白い所をほぐして行きます。結果は良好でした。

このように寝違えの原因がエコーで見えることもあります。

日本整形外科学会ホームページにも罹患筋に麻酔を注射する治療が

紹介されています。

それを一歩進め圧痛部位とエコーで確認したファシアの異常部位が一致

すればそこに原因がある可能性が高いといえるのではないでしょうか。

そしてエコーガイド下に注射できるのです。

もう一つエコーの利点は軟部腫瘤や炎症所見などがわかりますので

レッドフラッグ(重病)の除外がより正確にできることですね。

すべてがこのようになるわけではありません。少しでもひどい苦痛を

取り除くのにエコーは簡単で効率がいいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。