手のしびれをきたす疾患は数多くあります
脳梗塞、脊髄障害などの中枢性のもの、頚椎神経根症、胸郭出口症候群
など末梢性のもの、そして今回紹介する手根管症候群が頻度の高い疾患です。
主に親指から薬指までのしびれをきたしますが小指はしびれません。
手をよく使った後、また朝起床時に悪化することが多いのも特徴です。
神経の圧迫は手根部にあります。
この部分をエコーで見ますと正中神経が屈筋支帯という比較的厚い組織の下に見えます。
エコーのプローブを縦に当てた場合
エコーのプローブを横に当てた場合
比較的厚い屈筋支帯が圧迫することが多く癒着していることもあるようです。
まずはこの間を正確にリリースします
場合により神経の背側にある屈筋群との間もリリースするといいでしょう。
ただし注射療法は症状緩和の一つの方法でありますが完治するわけではありません。
装具療法で改善の無い方そしてしびれで困るという方にはお勧めできますが
重症例は手術療法をお勧めしています。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。