ぎっくり腰(急性腰痛)で病院やクリニックに受診される方はとても多いです。
一言でぎっくり腰といっても原因は様々ですね。
たとえば脊椎圧迫骨折 これはそれほど珍しくありません。しりもちをついたり
重いものを持っただけでも発症しうるものです。そして脊椎椎間関節捻挫も時々見かけます
注意すべきものに大動脈解離や結石症、腎梗塞なども鑑別に上がります。
しかしやはり脊椎や骨盤部位の障害によってひどい腰痛が発生することがとても多いです。
この中で仙腸関節障害は単独でも急性腰痛となりえるものですが圧迫骨折に合併したり
腰椎椎間関節障害に合併していたりします。なかなか一筋縄ではいきません。
骨盤部を後方から見た図です。
体幹部と下肢を骨盤部で結合しているのが仙腸関節です。
とても大きなストレスがかかります。
この関節から出てくる中殿皮神経も障害されることの多い神経です。
エコーで観察すると関節の上に靭帯も見えます。
この部分をリリースしたり関節内に注射したりすることにより痛みがかなり軽減することも
珍しくありません。
しかし先ほど申した通り他の疾患が合併していることも想定し注意深い観察が必要なことは
いうまでもありませんね。
ただリリースによる改善度は診断に非常に有用な情報であり。ハイドロリリースは
治療のみならず診断にも非常に有効です。
冬は夜になればまばゆい星々が瞬いて心を和ませてくれます
オリオン座をはばたく金の鳥を見てみました (70mmアクロマートで撮影)
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