愛知県岡崎市 整形外科,リウマチ科,エコーガイド下筋膜リリース,筋膜性疼痛症候群(MPS), トリガーポイント

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尺側手根伸筋腱炎 - 未分類

本日は手首小指側の痛みの私の考え方そして治療法をご説明します

尺側手根伸筋腱炎は以前にもご紹介しましたが頻度の高い手首の

疼痛性疾患です。

上の図の所が痛む場所ですね。特に手首を捻ったり回したりすると

かなり痛みます。

原因は手首を使い過ぎにより上の図矢印で示した

ECU(尺側手根伸筋)がその上を覆う伸筋支帯との摩擦で

起こるとされています。特に手のひらを強制的に上に向けると

痛みが増強します。

治療法は安静 局所へのステロイド注射、リハビリ、

手術などがあります。しかし

手術というと少しハードルが高いですね。そこでその前に試してみる

治療をご紹介します。

まずエコーで尺側手根伸筋全体を手首から肘まで観察します。

肘より下3~5cm下のエコー解剖です。

この図に一つのヒントがありました。この部位ではECUは回外筋

と密着しておりスムースに滑る必要があります。

次はこの腱をエコーで手首から肘まで観察したエコー動画です

ステロイド注射をするだけでは簡単に再発する方も多くたびたび

注射するわけにもいきませんね。

この場合肘近くのECUと回外筋のハイドロリリースで思いのほか

有効であることがあります。ステロイドを使わないまたは複数回

注射しても再発する場合一度試してもいいと思います。

実際のリリース動画です。

炎症が高度の場合はステロイドの腱鞘内注射も

以前ご紹介したように必要となります。

そしてハイドロリリースだけで終わらず的確なセルフマッサージ

ストレッチも来院される場合はご説明しています。

手術の前に考える治療法をご紹介させていただきました。

季節の移り変わりはとても速いですね。

早速オリオン座の美しい星雲が姿を現してきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。