誰しも一回は足首の捻挫、そうあのグキッとなるのは経験してると思います。
ねんざといっても色々です。靭帯損傷、裂離骨折また腱の損傷、骨軟骨損傷
などいろいろな事が起こっています。注意すべきことは手術、固定の必要なものは早期に見つけること、そして傷んだ骨、靭帯を正確に診断し、程度を見極めることです。
簡単そうで実は結構厄介です。距骨骨軟骨損傷、不安定な脛腓靭帯損傷、踵骨前方突起、腓骨果の裂離骨片など手術や比較的長期の固定が必要なものがあります。レントゲンだけで「はい、骨は大丈夫です」というのは?ですね。
かといって全員にCT,MRIをするのもちょっと?です。
丁寧な触診と所見から損傷部位を想定してストレスレントゲンを含めた機能撮影とエコー検査が簡便で有効です。
以下エコー画像です。
上の写真は子供に多い腓骨の裂離骨折です。骨片の位置が少し動かすと
変わります。グラグラして不安定な骨折です。こういう方は将来ゆるみが残らないように厳重な固定などの治療が必要です。
上の写真は大人の前距腓靭帯完全断裂の方です。この方も不安定です。
このようにエコーで観察すると結構詳細な所見が得られます。
無侵襲ですぐできる検査ですのでお勧めです。これらで不十分な時には
MRI,CTなどが必要になることもあります。
とにかくただの捻挫と思わず医師にご相談ください。
放置すると重大な後遺症をもたらす「ねんざ」もあります。
エコーの有用性がここでも発揮できるのです。