表題の肩が急に動かなくなる疾患には
外傷性の脱臼、骨折、腱板断裂などがありますが。
これとはちょっと異なり急に鋭い痛みが出現し痛くて
動かせないまた眠れないなどの症状を呈するものに
結晶誘発性関節炎、偽痛風、石灰腱炎などと呼ばれるものがあります。
痛みのため他動も困難で鋭い圧痛があることもあります。
レントゲンでは
こんな感じで見えることもあります。こういう時は素早く除痛のため
石灰を注射器で吸引し、ステロイドを注射し炎症を抑えるのがいいですね。
そして2日後はこんな感じに
まだ多少残っていますがほとんど石灰が消失したのがわかります。
ところがここから問題です。実はレントゲンで見えないところにも
まだ石灰があったのです。
次は別の方ですが同じような症状のためにレントゲンを撮りました。
え?しかし心配ありません。ここでエコーを使ってササッと
調べます。すると
こんなところやまた
こんなところにもあることがあります。症状は同じように
肩が痛くて動きません。でも骨と重なり合う所にできると
レントゲンではわかりませんね。
大きなものは注射器で吸引します。
一回では全部吸引できないこともあります。
2回行うとかなりきれいになる印象です。
また陳旧例は腱板筋膜や滑液包面に強く固着していて
注射器にての吸引が困難な方もいらっしゃいます。
しかし可能な限り除去し除痛に努めてまいります。
なるべく早めにご相談ください。