去る2月5日東京でSIGMAXさん主催でエコーフェアー イン 東京
が開催されましたので勉強させていただきました。
股関節前面の痛い方も多いですね。こんな場所が痛いといわれます。
そして時々下の図のような場所がしびれたり痛かったりもします。
これは有名な外側大腿皮神経障害です。
これがどんな関係かはっきりしませんでしたが勉強会で講師の一人が
治療すれば同時に改善する事が多いと言っておられました。
人工関節など外科的治療が必要なものもありますがもっと簡単に診断、治療が
できる痛みも多いです。今回ご紹介するものは筋膜リリース、運動療法で
改善するかなり多いものです。
自分でも臨床的に確認できた方もいましたので紹介します。
まず下図は解剖です。
この部分は神経、血管、筋肉、靭帯が入り組んでいます。
痺れに対して外側大腿皮神経のブロック注射もよく行われます。
しかしこれが厄介なことに神経が薄く小さいためエコーで見つけることが
難しいのです。ところがこの部分で痛みをとるため筋膜リリースを行うと
縫工筋、大腿直筋も緩んで副次的に外側大腿皮神経も機能改善します。
実際股関節前方部痛と大腿外側のしびれを併存されている方に
腸骨筋下リリースを行ってみました。もちろん関節の外、筋膜下への
注射です。(当院では股関節内には原則的に注射しておりません)
以下動画
やはり股関節前方部痛、外側大腿皮神経障害が同時に消失しました。
もちろん引き続き運動療法、理学療法も必要ですがこのように
エコーガイド下注射によって原因が特定できることはその後の
治療に大変重要なことでしょう。
股関節の痛みが気になる方、もものしびれが気になる方、両方ある方一度
ご相談ください。軽度の方は運動療法のみで対応できることも多いです。