足首の捻挫も腫れがひどいと心配になります。
そこで多くの患者さんは整形外科に受診されると思います。
しかしレントゲンを撮ってなんともないから大丈夫だよ。
と言われて「はいシップ!」てなことになってる人も多いですね。
しかしよく診て触ってみると特定の場所がひどく腫れ、痛みも
強いことがままあります。
今回はその一つ踵骨前方突起骨折を説明します。
ここは言われているより頻度が高い印象です。
通常のレントゲンでは
さっぱりわかりません
しかしエコーで確認後撮影角度を調整して撮影しますと
少し見えてきます
エコーではどうでしょうか?
上図は正常像です。そして骨折の方は下図
どうでしょうか?3mmくらいの骨片でも周りに血腫があるため
一目瞭然でわかりますよね。
レントゲンではとても分かりにくい骨折です。
そして血腫をなるべく起こさないように局所の圧迫、挙上、
アイシングが初期治療で大変重要です。局所の圧迫も骨折部を同定して
行うとより良い結果が得られるのではないでしょうか?
まずは捻挫を起こして腫れたらレントゲンだけではなくきめ細かい触診、
エコー検査が必要ですね。
ここだけではなく足首周囲には注意すべき損傷個所も多く、しっかり
診てもらいましょう。捻挫の治療は決して一律ではありません。