愛知県岡崎市 整形外科,リウマチ科,エコーガイド下筋膜リリース,筋膜性疼痛症候群(MPS), トリガーポイント

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トリガーポイントと関連痛 (棘下筋) - 未分類

肩周辺、背部、上肢の痛み、しびれを発生する原因は多数あります。

典型的には頸椎椎間板ヘルニアが有名です。障害される神経根に

対応したしびれ範囲、疼痛範囲があり上肢下垂にて症状悪化を示す。

また当該神経根の頚部での圧痛、放散痛がみられるという特徴が

あります。

これに非常によく似た症状を引き起こす筋肉に棘下筋があります。

肩腱板を構成する筋肉の一つです。

下図に示す筋肉です。

IMG_0544

黒丸がトリガーポイント、赤い部分が放散痛です。

痛みだけではなくしびれも出ることがあります。

IMG_0543

 

頸椎椎間板ヘルニアとよく似ていますね。

しかし動作痛が少し違います。IMG_0540

このような姿勢をとると痛みが出ます。上腕二頭筋腱鞘炎でも

同様な痛みが出ますがトリガーポイントが異なります。

また棘下筋性筋膜障害では寝返り痛、患部を下にして寝ると痛みが発生

することも診断のヒントになります。

そして最終的な診断は棘下筋のエコー下筋膜リリースで症状改善を

確認することです。

ちなみに頚椎椎間板ヘルニアもエコー下神経根ブロックが診断の一助となり、

これもエコーの普及とともに安全性と確実性が高まっているといわれます。

トリガーポイント、関連痛に関しては多くの研究がなされており

予想外の疼痛部位が発生することもまれではありません。

治りにくい痛みは多いです。鎮痛剤の服用だけですませないで

動作痛、トリガーポイントの検索から発痛源が推定される場合もあり

以降の運動療法の方針決定にも重要なことですのでいろいろな

治療法の一つとして考えてもらえばいいと思います。

[20170522]棘下筋12

 

 

三角筋/棘下筋間のみならず棘下筋深層もリリースしたほうがいいかもしれません。

 

 

ただし棘下筋筋膜性疼痛は難治性のこともあり筋膜リリースのみではなく

対抗筋の肩甲下筋も含めた筋膜リリース、運動療法が特に重要と考えています。

何よりも痛みが起こらないように適切な運動、そして痛みが発生したら

我慢せず素早い診断、治療が重要です。

ヘルニアのような上肢のしびれや疼痛がこのような筋膜性疼痛(MPS)

かもしれません。治らない痛みもあきらめないでエコー下筋膜リリースは

比較的容易な診断、治療法ですので試されてはどうでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。