膝の痛みで曲がらない方は大勢います。
この中で頻度も多くレントゲン上変形のない方にも突然
発症する神経性の疼痛はしばしばエコーガイド下注射の適応になります。
原因は神経の滑走性障害です。
このため膝裏神経リリースで簡単に改善する事も多いです。
下は急性発症の方です。簡単に改善しました。
ブドウの房状の神経をリリースすると神経は注入する液で簡単に移動します。
しかし発症から長期経過しますと一筋縄にはいきません。
下は長期間膝が曲がらない方です
注射液で神経を押してもなかなか動きません
神経の滑走性が著しく低下し要するに動きません。
おまけに神経の周りが真っ白で筋膜の重積がわかります。
しかし症状は一度の治療でも反応あり屈曲は20度くらい改善しました。
ここまで重症ですと複数回の治療でも限界があると思われますが
一番の驚きは長期(10年以上)の罹患膝でも筋膜リリースが有効であることが
わかったこと、そして神経の滑走性障害がエコーガイド下注射である程度分かるということです。
疾患によっては強力な武器になる筋膜リリースの価値がよくわかります。
末梢神経性の疼痛は思ったよりはるかに多くエコーガイド下注射の最も得意とする
分野です。
よくわからない疼痛、長期持続する疼痛は一度ご相談ください。
末梢神経をよく観察するとわかることもしばしばあります。