腰痛には多種多様な原因があり診断が困難な腰痛の一つが
椎間関節性腰痛です。
以前より腰を反らすときあるいは後方へ捻ると痛いというのが
特徴とされています。
腰を反らす時の痛みが椎間関節性、逆にお辞儀するときの痛みは
椎間板性と言われてきました。
果たしてこれは事実か?疑問に思うことがあります。
骨格を見ると確かに椎間関節も痛みの原因になりそうです。
しかし筋肉に覆われています。
回旋筋、多裂筋が関節の背面を覆っているのです。
つまり同じところの痛みが関節かもしれないが、筋、筋膜かもしれません。
下図はエコーで見る椎間関節周囲です。
棘突起の横にややファシアの重責した椎間関節が見えます。
その上には多裂筋が見えています。
疼痛の強い方には重責したファシア及び椎間関節をリリースします。
隣接した組織のため正確な発痛源はわからないことも多いですが。
症状から「椎間関節周囲」が発痛源だということが予想できることも
多々あります。適正な投薬、理学療法で改善不十分か疼痛がとても強いときは
エコーガイド下ブロックが有効であることも多いですね。
椎間関節のみならず直上の多裂筋がリリースできた方は
劇的に症状改善が得られることもあります。
ただ症状の改善は個人差が大きいことも申し添えておきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。