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2023年11月26日(日)
2023年11月18日(土)

足関節捻挫は非常に多く特に外側は頻繁にみられる外傷です。

しかし内側靭帯の損傷も単独であったりまた外側捻挫の合併

であったり時に見られる外傷です。放置すると後遺症が残り

疼痛が遷延することも多く初診時正確な診断が必要です。

今回は私が普段エコーで観察する部位を骨折以外の点から

紹介します。

まず主な内側の靭帯です

後脛骨筋深層やや下には見逃されやすくまた観察しにくい

スプリント靭帯があります

やや前方にはリスフラン靭帯があり後遺症の観点から十分な観察

が必要です。内側楔状骨/第2中足骨靭帯がリスフラン靭帯と

言われれています。

まず三角靭帯前方部の脛舟部分です。

内側やや後方から見た三角靭帯です。この中で脛距靭帯が深層

にあり断裂すると不安定性が高度となり重要な部分です。

後脛骨筋深層 底側にあるスプリング靭帯は観察しにくい部分ですが

断裂による内側縦アーチの不全をもたらし放置にて偏平足や外反母趾

に進行することも考えられます。

リスフラン靭帯も見逃されやすい部分ですね。後遺症として

不安定性を残したりします。

時には後脛骨筋損傷もあり思いのほか痛みが強いことがあります。

舟状骨下面を通り脛骨内果を通過します。

正常例のエコー画像です。損傷した場合は腱が腫大しており

わかりやすいです。

リスフラン靭帯は遠位の中足骨レベルより近位にプローべ移動で

観察できますが、不安定性や圧痛は明瞭なことも多いです。

最近はポータブルエコーでも性能向上が著しく重要な靭帯は

エコー描出に慣れた医師により3分程度で把握できます。

レントゲン CT  MRI も大事ですがエコー無しでは

十分な診断ができないというのは最近の医療進化と思います

一般の方にわかりにくい内容ですが靭帯が切れているという

表現からどの靭帯が損傷しているのかそして不安定性はどうか

後遺症の観点から固定期間や場合により手術が必要なのか

正確な診断が可能になってきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

エコーによる診断治療が今や常識となりつつある足関節靭帯の

描出を最近入手したアリエッタプロローグで行ってみました。

性能試験も兼ねます。

回外捻挫(うち返し捻挫)は頻度が多く軽症から重症まで

様々です。普段私が回外捻挫の患者さんに対しエコー描出する

部位を紹介します。お子さんの場合は腓骨骨端線も行いますが

今回は成人についての観察部位です。

 

この中で前距腓靭帯の損傷は非常に多いです。

動画にて描出法はまず距骨滑車を出します。そして遠位に

平行移動

靭帯のみならず腓骨や距骨の裂離骨折も注意深く観察します

見逃されやすいけれど後遺症を残しやすい靭帯です。

この部位は踵骨前方突起の裂離骨折が多いです。

踵腓靭帯の断裂は不安定性が強い場合があり注意が必要です。

また距踵関節の腫脹も注意すべき点ですね。

足関節外側で短腓骨筋腱が長腓骨筋腱下に潜り込みます。

この部位の損傷は疼痛が強いことも稀ではありません。

断裂(主に縦断裂)や長腓骨筋腱脱臼に注意します。

強い腫れがあったり重症例はCTやMRIも必要になります。

必要に応じて検査方法を提案しています。

捻挫といえどエコーを含めた正しい診断、評価が重要です。

上記エコー画像はすべてアリエッタプロローグ リニアプローブ

(12-2)で正常例の観察です。画像評価はとても優秀でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。