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院長のブログ(2018年11月)

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2018年11月23日(金)

下肢特に下腿のむくみを訴えて来院される患者様は少なくありません

両側の場合は全身性疾患として心不全、腎機能障害、甲状腺機能障害、

低蛋白血症、薬剤性などが有名です。そして片側性の場合 蜂窩織炎、

深部静脈血栓症なども鑑別に上がります。

ただし左右差があり片側性に見える方でも

実は心臓性のこともたまにはありますのでここは注意ですね。

身体所見と下大静脈から心臓にエコープローブを当てると

わかることもあります。

しかしやはり片側性の場合深部静脈血栓が心配です。

この場合普通の浮腫と異なり下腿が緊満した状態であることが特徴で

D-ダイマーという検査で高値を示します。

ここまでは誰でもわかります。

しかし非常によく似た外観で下腿嚢腫という病気もあるのです。

時折リウマチ患者さんに発生します。

緊満した下腿の片側性腫脹、そしてリウマチの炎症がありますと

D-ダイマーが擬陽性となり高値を示すことがあるのです。

以下実際の患者さんです。リウマチ治療中ですが突然CRPが高値となり

下腿も片側性に腫脹しました。

こういう時はまずそこに何があるかエコーで確認!

下腿中央部に肉離れでよく見る所見がありました。

もう少し膝下10cmの所で見てみますと

巨大な嚢腫が現れました。部位的には肉離れ好発部位ですが

形が全く違いますね。

この方はCRPという炎症反応が少し高めでしたのでD-ダイマー必要なし

要するにいずれにせよD-ダイマーは高値ということです。

ヒョウタンのような形をした10cm以上の下腿嚢腫が見つかりました。

おそらく膝裏のベーカー嚢腫から発展したものですがベーカー嚢腫は

さほど目立ちませんでした。

身体所見、D-ダイマー検査だけでは鑑別できない下腿嚢腫という病気も

時に見つかります。

突然発生する下腿の腫脹は時には緊急性もありしっかりと見る必要があります

MRIでもわかりますが手っ取り早いのはエコーであることは間違いありません

このような症状の方は早めにご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。