愛知県岡崎市 整形外科,リウマチ科,エコーガイド下筋膜リリース,筋膜性疼痛症候群(MPS), トリガーポイント

 愛知県岡崎市 整形外科,リウマチ科,エコーガイド下筋膜リリース ませぎ整形外科

最新の記事

カテゴリ

院長のブログ
院長の治療場所・日時について

院長のブログ(2016年06月)

院長のブログ

2016年06月26日(日)
2016年06月10日(金)
2016年06月05日(日)

成長期によくみられる膝下の痛みを特徴とするいわゆる骨端症といわれる病気の一つです。

日常的によく遭遇します。しかし十分な理解と状態の把握がなければ将来にわたって痛みを残すこともあり正確な診断、病期の把握、経過もしっかりと見なければいけません。病期によって治療が異なることもあり初期診断、経過観察が重要です。

画像診断としてはレントゲン、MRIが重宝しますが超音波診断もかなり有用だと思っております

オスグッド患側2

オスグッド健側2

どうでしょうか?患側はでこぼこした脛骨粗面の骨表面、膝蓋靭帯の肥厚

ドプラーにて豊富な血流が認められます

このように明瞭に靭帯の状態が把握できることも多くいですね。

当院で治療方針を含め経過観察に被爆の心配もなく繰り返し検査可能な

エコー検査を活用しております

 

誰しも一回は足首の捻挫、そうあのグキッとなるのは経験してると思います。

ねんざといっても色々です。靭帯損傷、裂離骨折また腱の損傷、骨軟骨損傷

などいろいろな事が起こっています。注意すべきことは手術、固定の必要なものは早期に見つけること、そして傷んだ骨、靭帯を正確に診断し、程度を見極めることです。

簡単そうで実は結構厄介です。距骨骨軟骨損傷、不安定な脛腓靭帯損傷、踵骨前方突起、腓骨果の裂離骨片など手術や比較的長期の固定が必要なものがあります。レントゲンだけで「はい、骨は大丈夫です」というのは?ですね。

かといって全員にCT,MRIをするのもちょっと?です。

丁寧な触診と所見から損傷部位を想定してストレスレントゲンを含めた機能撮影とエコー検査が簡便で有効です。

以下エコー画像です。

[変更小児ATFL1

変更小児ATFL2

上の写真は子供に多い腓骨の裂離骨折です。骨片の位置が少し動かすと

変わります。グラグラして不安定な骨折です。こういう方は将来ゆるみが残らないように厳重な固定などの治療が必要です。

変更]断裂1ATFL

変更]断裂2ATFL

上の写真は大人の前距腓靭帯完全断裂の方です。この方も不安定です。

このようにエコーで観察すると結構詳細な所見が得られます。

無侵襲ですぐできる検査ですのでお勧めです。これらで不十分な時には

MRI,CTなどが必要になることもあります。

とにかくただの捻挫と思わず医師にご相談ください。

放置すると重大な後遺症をもたらす「ねんざ」もあります。

エコーの有用性がここでも発揮できるのです。

 

内科、外科を問わずしびれを訴えられる患者さんは大勢いらっしゃいます。

しびれた感じがするだけの人から感覚鈍麻、運動障害をきたした人まで

実に様々です。

原因も腫瘍、膠原病、脳、脊髄障害もあれば頻度の高い末梢神経の病気など

かなり多いです。

本日は頻度の高い手根管症候群についてのお話しをします。

手根管1

これは女性特に妊娠出産期、更年期によく見られます。

人差し、指中指から始まることが多く徐々に親指や薬指にまで

広がっていきます重症になると手の親指の付け根に筋肉の萎縮を

認めることもあります。

夜間、早朝やよく使った後の症状悪化そして特徴的な麻痺の領域が

あれば推定は簡単です。

神経伝達速度による検査も有用です。

ところがここでもエコーが活躍できるのです。麻痺の原因の正中神経は

腋から手首までほとんどの領域で観察可能なのです。

以下がエコー画像です。

正中神経3

正常像です。ぶつぶつしたブドウの房状のものが

神経です

手根管 腫大

神経はやや腫大しその下にある腱周囲が黒く腫れています

 

[20160606]正中 長軸

 

 

慣れれば簡単です。

エコーで観察し神経の圧迫がないかまた神経の腫瘍がないかも

わかることが多いです。

治療は安静固定、注射、手術などです。重症の方は手術がいいでしょう。

しかし軽度の方は夜間の固定や注射(これもエコーガイド下がおすすめ)にて

症状の緩和が得られることが多いです。

まずは正確な診断が重要ですのでしびれで困ってる方はお気軽に

いらしてください。