頸部から肩そして腕に走る痛み、手指のしびれを伴うこともあり
時には手に力が入らないという症状そんなに珍しくありません
頚椎椎間板ヘルニアではないかと心配になりますね。
病院でこのような診断がなされることも珍しくありません。
日本整形外科学会広報にて頚椎症性神経根症という名前で
紹介されています。
説明によりますと神経根が物理的に圧迫されています。
MRIでもわからないこともあるともありと。
しかし実際に神経根ブロックという治療法があります。
この手技によりかなり改善する方もいらっしゃいます。
時には短時間で改善しそのまま回復することもあるのです。
物理的な圧迫が原因ならばそんなに簡単には治らないはずですね。
神経が何らかの原因で異常発火ををきたし注射によってリリース
すれば改善するということでしょう。
最近はエコーの進歩もあり以前より安全、正確に神経根ブロックが
可能になってきました。
症状の発現は第7頚神経、第6頚神経、第8頚神経の順に多いとのことです。
では実際の神経根ブロックをご覧ください。
まず確認
頸部ですので血管、神経を事前にチェック
大きなカニの爪です。もちろん近くの血管神経も確認します。
そしてブロック
次は最も多いC7です。
前結節なく後結節の滑り台上に第7頚神経が見えますね。
そして事前チェック
そして血管神経を十分確認してからブロックです。
このようにエコーを使えば安全確実にできることが多くなりました。
ただ一部の方は神経が十分確認できないのでこの手技ができない
こともあります。
そして確実にブロックができたことが確認できますので原因がそこにあれば
症状も改善するはずですね。レントゲン透視で行う神経根ブロックとは
この点が異なります。
ただこの疾患は自然に治ることも多いと言われています。
しかし激しい痛みやしびれから可能な限り早い回復を希望する方には
非常にいい方法の一つです。
すべての治療に確実はありません。これも例外ではありませんが
少しでも痛みやしびれに困っている患者様に提案していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。