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院長のブログ(2020年07月)

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2020年07月25日(土)
2020年07月11日(土)

毎日のようにニュースで聞くコロナ感染症。

今第2波が到来したと一部知事や専門家が警告しています。

どういう対策が必要かそして今回のコロナ感染症がどんなものかを

理解することがとても重要でしょう。

対極の2つの意見を簡単に紹介します。

1つは季節性コロナ感染症とは全く違い致死率が高く後遺症も残すことがあり

厳格な隔離と少なくともクラスター周辺には大規模なPCR検査が必要だという意見。

確かに武漢やニューヨークでの爆発的な感染者増加と医療崩壊が報告されましたが

大規模なPCR検査と隔離によって劇的な克服ができました。

そしていち早く収束し経済活動も再開しました。これにはとても驚きました。

別の考えは地域や人種により重症化率、死亡率が大きく異なることがわかってきました。

そしてウィルスも刻々と変異を繰り返し死亡率の高い北欧、ニューヨーク型、今日本でも

流行するかもしれない新宿、埼玉型(東大 児玉医師による)が増えています。

重要なことはこの型が重症化率はどれくらいか死亡率はいかほどかを早急に見極めること

であり重症化率が低ければ経済を回しながら備えるという方法です。

いち早く感染拡大した東京でも重症者は増えてはいますが爆発的とは言えません。

いずれが正しいのかまだわかりません。

ただ4月に言われていたようなパチンコ屋でのクラスターは報告されていません。

当時大変な話題になっていました。いかにも感染しやすそうだと皆思ったのでしょう。

どうしてか疑問に思ってましたがパチンコ屋さんは換気システムがしっかりしており

1時間に5~6回も入れ替えができるらしいということ。客やスタッフがあまりしゃべらない

そしてハンドルはすぐに従業員が消毒している。自分はパチンコ屋さんには行きませんが

以外にも感染リスクが少ないとの報告がありましたので納得しました。

つまり換気に十分気を付け、大声でしゃべらない、マスクを着用する、、手洗い消毒の徹底で

かなり感染リスクを低減できるのも間違いないでしょう。

最後に先のコロナ対策で大きな赤字を抱えた大病院は再び対応できる体力が残っているか

大変心配です。政府にはぜひ対策をお願いしたいところです。

 

多くの神経がいろいろな所で圧迫されたり、癒着したりして麻痺症状や

痛みをもたらします。手の麻痺でも正中神経麻痺はよく見られる疾患です。

一番多いのは手関節やや末梢の手根管症候群です。これは有名です。

頻度は少ないですが肘の前面の円回内筋という筋肉の下でも圧迫され

麻痺を生じることがあります。これも手根管症候群と同じように女性に多い

とされており正中神経麻痺の9%を占めるとの報告もあります。

円回内筋症候群と呼ばれることがあります。

青い斜線は手根管症候群そして黒い横線は円回内筋症候群で認められます。

左は正常 真ん中は手根管症候群や円回内筋症候群

右は円回内筋症候群に認められます。

肘の部位での正中神経をエコーで観察します。円回内筋上腕頭の下に

正中神経が見つかります。

麻痺のある神経はしばしば太く観察されます。(浮腫)

圧痛点 麻痺の状態を参考に診断的治療でハイドロリリースを行ってみます。

疼痛の改善や麻痺の改善があればこの円回内筋症候群が考えられます。

場合によりリリース後も再発することがあり、頚椎MRI,電気生理学的検査、

胸郭出口症候群の鑑別を行い、局所的には浅指屈筋、上腕二頭筋筋膜の影響を

考え手術も治療の一つとして考慮すべきかもしれません。

正中神経麻痺も有名な手根管症候群のみならず多くの疾患が原因となることを

周知すべきですね。とても奥が深いものです。

しかし診断的治療として手根管症候群、胸郭出口症候群、そしてこの円回内筋症候群も

エコー下注射が重要であることを述べさせていただきます。

最後までお読みくださりましてありがとうございました。