愛知県岡崎市 整形外科,リウマチ科,エコーガイド下筋膜リリース,筋膜性疼痛症候群(MPS), トリガーポイント

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2018年04月17日(火)
2018年04月01日(日)

ヘルニアと言えば腰椎椎間板ヘルニアが有名ですが頚椎にもあります

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日本脊髄外科学会の説明では頚椎椎間板ヘルニアは2つのタイプがあります。

一つは一側の肩や手の特定の領域に激しい痛みや放散痛が生じるタイプで

しびれを伴うことも多いです。痛みは2~3週間でピークを越えると数週間から

数か月で徐々に改善します。

もう一つはしびれの他両手両足の運動障害が現れ場合によっては膀胱直腸障害も

ありえます。この場合は手術的治療も必要となるのです。

ただ多くは前者であり時間とともに良くなるのですが半端ない痛みは多くの患者さんは

耐えられません。

そのため多くの患者さんが疼痛改善のため治療を求めるのは当然です。

古典的には安静、投薬理学療法などですが実はどれもパッとしません。速攻的な解決策は

神経根ブロックという注射です。

神経根ブロックというととても痛そうなイメージですね。

当院ではかなり細い針を使い目的神経に直接針を刺さず神経周囲に薬液を入れ周囲組織を

リリースします。ところが神経に直接刺さないのに劇的効果が数分以内に現れることが

しばしばあり驚きです。

頚神経1

頚神経絵

そして注射針です

頚神経絵2

黒っぽく見える丸いのが第6頚神経です。神経には針はあてていません。

このケースはちょっと距離があるかなとも思いましたが、2~3分で劇的効果を

認めました。

エコーの普及した現在多くの施設でエコーガイド下頚神経ブロックが行われています。

神経を直接刺さないこの方法でもかなり改善する方もいらっしゃいます。

エコーにより事前に血管の確認ができ刺入時も針をしっかり確認することにより

低リスク、そして痛みの少ない注射も可能になってきました。

安静、カラー固定、鎮痛剤、プレガバリンなどの神経障害性疼痛の薬の服薬が

多くの施設で行われています。しかし激しい痛みのため睡眠障害で苦しむ患者さんも

いらっしゃいます。

当院ではそれぞれの患者さんの事情、ご希望に沿うように適切なアドバイスを

させていただいています。痛みでお困りの方はお気軽にご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

以前にもご報告したように坐骨神経痛の原因はかなり多いことがわかっています。

代表的なものに皆さん心配されることの多い椎間板ヘルニアです。そして似たような症状をきたす

疾患に殿部における坐骨神経刺激症状をきたす比較的有名な梨状筋症候群があります。

実はその他にも坐骨神経が殿部を通過する際その他の筋肉や骨の形状から痛みやすい場所も

あります。

[20180401]梨状筋1

坐骨神経は上図のように多くの筋肉や血管、骨と絡み合って複雑な走行です。

いかにも痛くなってもおかしくない場所です。

椎間板ヘルニアと異なる点はしびれや麻痺が少し漠然としていることですが

明確には区別できないことがあります。

強い圧痛点がある場合筋膜リリースが一つの回答を与えてくれることもあります。

この部位をエコーで見ますと

坐骨神経22

今回のリリースは大殿筋と梨状筋の間で行います。

坐骨神経が大殿筋との間でリリースされることがわかります。

ただ問題は必ずここに原因があるとは限りません。

丁寧な触診、身体所見、そしてもちろんレントゲンやMRIの画像所見も大事です。

総合的に判断して手術はもとより神経根ブロックなどより簡単ですぐにできる

筋膜リリースは非常に有効であると言えます。

診断を兼ねた治療となりうるのです。

少し離れた部分にも発痛源がよくあります。

このあたりの筋膜異常でも坐骨神経痛様症状が多いです。

坐骨神経痛は原因が多彩です。一つの治療で治らない時はあきらめずに筋膜リリースも

治療手段としてお考え下さい。

お困りの方はぜひご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。