仙骨硬膜外ブロックは多くの施設で施行されており一定の効果が得られています。
適応は腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、慢性的な坐骨神経痛と言われています。
もちろんすべての患者さんに有効ではありません。特に初回は効果が簡単には予測
できないこともあります。
方法は仙骨下端の仙骨裂孔から針を刺入し薬液を注入します。
10年ほど前から超音波ガイド下のブロックが報告されています。
しかしこの部位は体格に個人差が大きいためエコーの弱点でもある脂肪減衰
が起きます。非常によく見える方もいれば識別の困難な方もいらっしゃいます。
脂肪減衰の比較的大きな方のエコー画像
プローブを長軸方向に変え針を刺入します。針は何とか確認できますね。
次は脂肪減衰の少ない方です
針先の確認が容易です。
従来のランドマーク法(触診、視診)と比較し成功の確率が高いと言われています。
ただまれに仙骨裂孔(針を刺入する孔)が無い方や脂肪指織の相当厚い方は
困難なこともあります。
有効性もそれなりに高いので当院ではなるべく正確に刺入するためエコー下で
行っております。腰下肢痛の治療法の一つですが万能ではありません。
皆様の痛みを軽減すべく対応していきます。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。