愛知県岡崎市 整形外科,リウマチ科,エコーガイド下筋膜リリース,筋膜性疼痛症候群(MPS), トリガーポイント

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院長のブログ

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寒い季節となってきました。

こたつやストーブの前で動かないでいると生活習慣病また腰痛の原因にもなります

皆さんも気を付けて運動をする習慣を身に着けてくださいね。

さて最近ネットで検索すると天体電子観望というジャンルが登場してきました。

なにかなと思ってみてみますと望遠鏡に天体用カメラを装着しパソコン画面

場合によってスマホの画面で操作し画像はパソコン画面に映し出されるようです。

割と簡単な望遠鏡です。これをベランダや庭にポンと置いて室内からWI-FIを

使って操作します。それだけです。見たい天体がどこにあるのかわからなくても

画面をタップすると勝手に探してくれます。ほとんどが1分程度で画面中央に入るという

恐ろしい仕掛けです。

実際に初心者の自分が撮った写真です。

リング状星雲 中央の青い星雲の真ん中に小さの恒星も見えます。

有名なアンドロメダ大星雲 渦巻は今一つですがそれなりに見えます。

そして有名なオリオン大星雲 中心はつぶれてますが全体像が分かります。

最後に子持ち星雲 2つの銀河が互いに手を取り合っているようです。

天文知識ほぼ0でもその日からこれ位撮れます。世の中大進歩ですね。

ハイアマチュアの方や写真に興味のある方には物足りないかもしれませんが

こういうこともできるようになったんだと思うと驚きました。

 

手のしびれをきたす疾患は数多くあります

脳梗塞、脊髄障害などの中枢性のもの、頚椎神経根症、胸郭出口症候群

など末梢性のもの、そして今回紹介する手根管症候群が頻度の高い疾患です。

主に親指から薬指までのしびれをきたしますが小指はしびれません。

手をよく使った後、また朝起床時に悪化することが多いのも特徴です。

神経の圧迫は手根部にあります。

この部分をエコーで見ますと正中神経が屈筋支帯という比較的厚い組織の下に見えます。

エコーのプローブを縦に当てた場合

エコーのプローブを横に当てた場合

比較的厚い屈筋支帯が圧迫することが多く癒着していることもあるようです。

まずはこの間を正確にリリースします

場合により神経の背側にある屈筋群との間もリリースするといいでしょう。

ただし注射療法は症状緩和の一つの方法でありますが完治するわけではありません。

装具療法で改善の無い方そしてしびれで困るという方にはお勧めできますが

重症例は手術療法をお勧めしています。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

このブログでも何回か報告させていただきましたが深部静脈血栓症

いわゆるエコノミー症候群は予想以上に頻度が高くまた短期間で進行することも

ある疾患です。主に不動 糖尿病 悪性腫瘍 膠原病などにより発生しやすくなる

と言われておりますが、特に誘因の無い方も時にはいらっしゃいます。

整形外科的疾患は特に足関節周囲の骨折、靭帯損傷で ギプス固定の必要な場合もあります。

露出部は積極的に動かすように説明しておりますがそれでも動く範囲は限れれます。

当然深部静脈血栓症いわゆるDVTも発症しやすくなっております。

また下腿の浮腫(むくみ)が急速に出現する場合も注意が必要です。

しかし浮腫はDVTのみならず右心不全、腎機能低下、低蛋白血症、運動不足で腰掛が多い

などいろいろな原因で起こります。DVTも考えながらこれらにも注意します。

下大静脈の拡張、肝静脈の拡張が見られ浮腫の原因となりうる状態です。

次は心不全はあるものの右心負荷は無い方です。

静脈系のうっ滞は心臓が原因ではなさそうです。

ただしDVTでも広範囲肺塞栓による急性右心不全もあり得ます。

次はギプス固定後下腿浮腫があるものの当初膝窩静脈、ヒラメ静脈などの

拡張は見られなかったものの5日後には膝窩静脈の大きな血栓が確認できた

方です。

血栓により静脈血流はかなり悪くなっていました

緊急にD-ダイマーを計測し高値であったため基幹病院に精査依頼をお願いしました

あっという間に膝窩静脈より近位まで進展したようです。幸い血栓を溶かすお薬で

改善傾向になったことも確認できました。

一部途絶しているように見えますがプローブの角度にて開存していることは

確認できました。ただしばらくしっかりと経過観察が必要であることは

いうまでもありません。

私見ではありますが下肢のギプス固定を行う場合DVTのリスクが高い方は

2週間程度で血栓の有無を確認したほうがいいかもしれません。

そして忘れてはならないことは発生頻度は思ったより多くしかも中には

急速に悪化することがあるということは我々医療者も肝に銘じることである

と思います。最近は優れた飲み薬もあり早期発見で重症化が防げるのではないかと

思います。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

 

江戸時代から続く病名五十肩は今でも一般的に使用されております

要するに50歳前後に起こる肩の痛み、運動制限を主体とする疾患を

まとめて一つの病名にしているわけです。しかし現在はレントゲン

CT MRI エコーなど様々な検査機器がありもっと詳しく細分化

されています。

変形性関節症、石灰腱炎、腱板断裂などが鑑別に上がります。

そしてやはり最も多いのが癒着性関節包炎、凍結肩と言われれるものです。

サイレントマニピュレーションが治療の大きな軸となってきました。

確かに運動制限の強い方は早く関節を動かせるような治療が適切です。

しかしそこまででもないが痛みが続いているという方に関節腔内注射が

結構有効なことがあります。癒着しかなり小さくなった関節腔を比較的多めの

薬液を注入し関節腔拡大を目的にした注射ですので生理食塩水 麻酔薬

そして少量のホルモン剤を適切に注入します。

注入動画です

注入後の関節腔の拡大

関節腔を拡張させるため動かしやすくなるという注射ですので

かなりの量を注入します。

ただし注入しているときは痛みはあまりないようです。

効果は人それぞれですがマニピュレーションほどの効果はありません。

効果が少なく

まだ痛い方にはやはりマニピュレーションをお勧めします。

意外なほど著効する方もいらっしゃいます。数分で終わる注射ですので

痛みに困っている方は試してみるのもいいと思います。

英語ではjoint distension  や hydrodilatation  などと言われます。

腱板の完全断裂が注射によって明瞭に確認できることもあり

診断としての活用も考えられます。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

 

 

突然膝が伸びなくなり 無理に伸ばそうとすると激痛。

このような症状を膝ロッキングというようです。原因は様々

若年者では半月板断裂、膝蓋骨亜脱臼、関節内腫瘍などの報告があり

また高齢者では関節ネズミ(関節内遊離体)の報告もあります。このほかに

膝の伸展制限や軽い引っ掛かり感を伴うものに変性半月板や骨棘(変形した

骨のとげ)に変性し線維化した脂肪体が癒着して症状が出る方もいます。

膝関節手術後の患者さんやいわゆる変形性膝関節症のご高齢の患者さんが多い

様です。膝を曲げる時半月板は側副靭帯の部分ではあまり動きませんがやや前方に

おいては半月板の引き込みはとても大きいのです。このため脂肪体はスムースに

動かないと関節の屈伸に影響すると思われます

まずは脱臼半月板と変性脂肪体

半月板と脂肪体の境界は不明ですが半月板が脱臼傾向なのはわかります

次はほぼ正常の半月板/脂肪体 これも関節内側前方です

ずいぶん違いますね。

次に膝屈曲に伴う半月板の引き込み(正常)靭帯下部分はあまり動きません

次はやや前方での半月板の引き込みです

半月板はこのように部位によって膝屈曲による引き込みがずいぶん異なります。

変性した脂肪体が膝の屈曲 伸展を阻害する可能性も十分あるでしょう

癒着した半月板/脂肪体のリリースがロッキングの改善、可動域の改善に寄与する

ことも実際確認できることもあります。

以下リリースですが滑液包にも薬液が広がっています。

滑液包は緩い組織ですのでどうしても薬液が広がります。

ロッキングの原因はこれだけではありません。一つの原因にすぎませんが

膝痛、可動域制限にもしばしば有効です。

また理論上マッサージや理学療法では困難な手技でもあります。

膝痛にお困りの方お気軽にご相談ください。

日進月歩の超音波診療に遅れないようにご提案したいと思っております。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

 

 

 

踵の後ろやふくらはぎの下が痛い、つま先などで痛い、動き出しで痛い

そして運動の後アキレス腱が痛むなどの症状はアキレス腱炎である

可能性が高いですね。

 

アキレス腱付着部よりややふくらはぎよりの部分でアキレス腱をつかむと

痛かったり太くなったりしていることもあります。

ジャンプなどのスポーツをよく行う人に限らず中年以降では特に原因の

はっきりしない方もいらっしゃいます。

診断は割と簡単です。特徴的な症状、身体所見、そしてエコーを使えば

簡単ですね。

下はアキレス腱炎で肥厚し血流を認めるアキレス腱です。

下は反対の健側のアキレス腱です。

そして治療はまずはリハビリでふくらはぎや足底の筋肉、腱の柔軟性を高める

またヒールカップなどで少し踵を持ち上げアキレス腱の負荷を減らすなどの

治療をお勧めします。しかし痛みがいつまでたっても減らない方は痛みをとるため

注射や体外衝撃波が考えられています。注射では何を使うのでしょうか?

ステロイドは腱が弱くなり断裂の可能性もありますのでお勧めしません。

体外衝撃波も腱に傷をつけるということですので断裂の可能性があり

お勧めしません。

先ほどの動画で紹介したように繰り返しの負荷で血管が増えてしまい

炎症が起こっているのです。

当院では行っておりませんがもやもや血管の閉塞術(保険適応外)

もあります。

当院では余分に増えた血管をアキレス腱と脂肪体の間で遮断する

注射を生理食塩水、ヒアルロン酸などを使って行っております。

下は実際のリリース動画です。

エコー下になるべく正確に脂肪体とアキレス腱をリリースし

余分な血管を遮断します。

まずは生理食塩水でブロック効果のある方はヒアルロン酸のほうが

効果が高いようですので後日追加します。

これも一つの方法と思っておりますが確実ではなく

今後の課題でもあります。

アキレス腱炎でお困りの方はお気軽にご相談ください。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

 

 

肩甲骨周囲の痛みはとても多いと思います。

その中で肩甲骨中央よりやや外側に圧痛を伴い臥床にて圧迫されると

痛みが出たり肩関節の運動制限も来す棘下筋に焦点を当てます。

棘下筋は肩甲骨背面から起こり上腕骨大結節に停止する腱板筋の一つです。

このあたりに痛みがあります

関節のやや内側に血管 神経 脂肪体がエコーにて観察されます。

ここが疼痛ポイントになります。

そしてこの部位のリリース

リリース後には動脈の変位が認められます

他の症例も見てみましょう

リリース前

リリース後

正確に脂肪体をリリースすると直後に疼痛の改善 場合によっては肩可動域の

改善を得ることがあります。

簡単な手技ですので肩関節後方肩甲骨当たりの痛みがある方ぜひご相談ください。

そしてどうしても可動域制限や強い痛みから解放されない方はサイレント マニピュレーション

もご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。

仙骨硬膜外ブロックは多くの施設で施行されており一定の効果が得られています。

適応は腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、慢性的な坐骨神経痛と言われています。

もちろんすべての患者さんに有効ではありません。特に初回は効果が簡単には予測

できないこともあります。

方法は仙骨下端の仙骨裂孔から針を刺入し薬液を注入します。

10年ほど前から超音波ガイド下のブロックが報告されています。

しかしこの部位は体格に個人差が大きいためエコーの弱点でもある脂肪減衰

が起きます。非常によく見える方もいれば識別の困難な方もいらっしゃいます。

脂肪減衰の比較的大きな方のエコー画像

プローブを長軸方向に変え針を刺入します。針は何とか確認できますね。

次は脂肪減衰の少ない方です

針先の確認が容易です。

従来のランドマーク法(触診、視診)と比較し成功の確率が高いと言われています。

ただまれに仙骨裂孔(針を刺入する孔)が無い方や脂肪指織の相当厚い方は

困難なこともあります。

有効性もそれなりに高いので当院ではなるべく正確に刺入するためエコー下で

行っております。腰下肢痛の治療法の一つですが万能ではありません。

皆様の痛みを軽減すべく対応していきます。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

 

 

 

 

手がしびれる、だるい。手を上に挙げているとすぐにつらくなり

場合によってしびれが出てくる。こんな症状は珍しくありません。

そして悪化するにつれ首や肩の凝り、首を回しにくくなる。

長い間首凝りが治らない。常時手がしびれる。

こんな症状を出してくる胸郭出口症候群という病気があります。

軽症の方を含めればかなり多いのではないでしょうか?

原因は頚肋と言われる先天的な骨の異常、鎖骨や肋骨

の変形などと斜角筋、鎖骨下筋、小胸筋といった筋肉による神経、血管の

圧迫によることもあります。姿勢の問題、筋肉の硬さが原因の場合リハビリ

が有効なこともあります。症状が強い時、また原因を確認するために

エコー下ハイドロリリースが有効なこともあります。

このあたりに痛みがあることが多いです。

本日はその中で小胸筋という筋肉で圧迫されて起きるものを見ていきます。

小胸筋の下で血管神経が圧迫されます。

神経の上に横走しているのが小胸筋です。

小胸筋と神経血管をリリースします。

完治するのではありませんが程度に差はあれ改善することも多く診断の一助となります。

巻き肩の方も多く運動療法、リハビリが有効となります。

その他の胸郭出口症候群も鎖骨下筋や斜角筋間のハイドロリリースがしばしば有効です。

上肢のしびれ、だるさ 慢性の首こり、肩こりが重複する場合この病気が考えられます。

もちろんその他の身体所見やレントゲン、MRIも診断に必要となります。

こんな症状にお困りの方気軽にご相談ください。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。

 

外側大腿皮神経痛とも呼ばれています。そんなに多くはありませんが

太ももの外側前方のしびれや痛みを出してくる病気です。

痛みやしびれは太ももの外側から膝蓋骨の上あたりまで広がることもあります。

内側を走行する大腿神経、外側を走行する腸骨下腹神経の障害は鑑別を要します。

立位の持続で症状が出たりコルセットの長時間装着で症状が出る方もいます。

神経は靭帯、筋肉に複雑に囲まれています。これらの筋肉が硬くなったり膨隆したりしても

症状は出てきます。

股関節の内転筋の硬さ、骨盤の傾きの異常など様々な原因が考えられます。

これらの原因を是正しても症状が持続する場合エコー下ハイドロリリースが有効な場合も

あります。

下面の大腿筋膜張筋と上面の鼠径靭帯に挟まれ癒着した症例

筋肉、靭帯に埋没してエコーでも見つけるのが難しいこともありますが

頑張って探せば必ずあります。

分かりにくい外側大腿皮神経 リリース前

リリース後ははっきり見えます

大腿筋膜張筋と縫工筋の間で神経周囲ののファシアの重積像

リリースすると神経が浮かび上がります。

原因となる筋 骨格の異常 生活習慣の是正はとても重要ですが症状を素早く取るため

当院ではこのようなハイドロリリースを実践しております。

お困りの方はお気軽にご相談ください。

最後までお読みくださいましてありがとうございました。